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※2018年2月4日最新追記
ジョン・ウィック3についての最新情報を追記しました。
キアヌ・リーブス主演の映画ジョン・ウィックシリーズの最新作「ジョン・ウィック チャプター2」を観たので感想をネタバレありでレビューします。
自分はどうしてもすぐ見たかったので英語版を取り寄せましたが日本では2017年7月7日劇場公開予定のようです。
★そのほか面白かった映画レビュー
あらすじ
前作で飼い犬を殺された復讐でロシアンマフィアを叩き潰してからわずか5日後。
次はイタリアンマフィアのサンティーノから組織で伸し上がるため彼の実の姉を殺害する依頼を受けます。
断るジョンウィックでしたがサンティアーノはかつて交わした絶対実行が掟の「血の契約」を楯に迫ってきます。
しかし妻が亡くなった悲しみを引きずるジョンウィックが依頼を拒否するとサンティアーノに重火器で自宅を破壊されてしまいます。
ひとまず依頼を受けつつサンティアーノへの復讐を誓うジョンウィックでしたが逆に700万ドルもの賞金を懸けられ世界中の殺し屋たちから狙われる羽目に…
主人公はキアヌ・リーブス演じる伝説の殺し屋「ジョン・ウィック」
前作で殺し屋家業から引退したはずでしたが殺しを必要とするマフィア連中が大人しく放っておいてはくれません。
今回はイタリアンマフィアや世界中の殺し屋たちと血みどろの戦いを繰り広げていきます。
この映画の見どころ
ジョン・ウィックシリーズの最大の特徴といえば何といっても銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」でしょう。
映画リベリオンのガンカタも有名ですが「ガン・フー」はよりテクニカルに格闘術の延長として銃を使うので動きの爽快感も段違いです。
少しスマートなジャッキー・チェンが銃持って戦ってるみたいでカッコよさの中にコミカルな要素があるのも人気の理由かもしれません。
主な登場人物
〇伝説の殺し屋
ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)
〇イタリアンマフィア
サンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)
〇殺し屋の元締め
ウィンストン(イアン・マクシェーン)
〇元殺し屋の情報屋
キング(ローレンス・フィッシュバーン)
〇サンティーノの部下
アレス(ルビー・ローズ)
〇ジョン・ウィックと因縁のある凄腕の殺し屋
カシアン(コモン)
ジョン・ウィック2を観た感想(一部ネタバレ注意)
✖気になったところ
- ジョン・ウィックの攻撃がワンパターン
- ストーリーが起伏無しで単調
- 老けたキアヌ
- 無敵スーツでバランス崩壊
- 続編ありきのオチ
〇良かったところ
- 出てくる小道具、服、インテリアがオシャレ
- キャラの立った脇役たち
ジョン・ウィックの攻撃がワンパターン
前作では新鮮に感じたガンフーも今作の終盤には少し飽きてきました。
攻撃パターンが、
・離れている敵はヘッドショット一撃
・壁伝いに来る敵は足撃ってその後ヘッドショット一撃
・格闘戦では足掴んで投げでグランドからの楯にしつつ周りを銃撃したあと倒したやつヘッドショット一撃
ほぼこれだけなので…
ストーリーが起伏無しで単調
こういうアクション映画にはストーリーなんてあってないようなものかもしれませんが単調すぎな気がしました。
テンポはいいんですが登場人物のセリフも少ないのでひたすらアクションだけでストーリーが流れて行きます。
しかもウィックはヘッドショットばかりですが敵の撃った弾は避けていくのでなんかFPSゲームのチートプレイを見ている感じ。
またウィックは前作から引き続きローテンションで感情を表に出すことが無くどういった心情なのかも読み取れないので話がより淡泊に見えるのかも。
老けたキアヌ
正直キアヌ・リーブスは大好きな役者さんですし、前作では悲壮感のある殺し屋役にハマっていたと思いますが今作は少し老けたな…と思うシーンが多かったです。
接近してワチャワチャやるガンフーなら誤魔化せますが、素手での格闘シーンや走るシーンではとても伝説の暗殺者には見えませんでした。
序盤のロシアンマフィアの工場での格闘でもなんか動きがモッサリしていて動きにキレを感じません。
一番ショックだったのはスーツを仕立てるシーン?かなんかでジャケットをめくった時にベルトの上に腹の肉が乗っかっていたところは見たくなかったです…
無敵スーツでバランス崩壊
なんでこんな小道具出したのかと思ったのが防弾素材のスーツ。
これを着ていれば少し痛いけど撃たれても死にません…てなんじゃそりゃ。
なので結局ウィックは何回か撃たれますが元気です。
続編ありきのオチ
最後はウィックが逃亡し続編に繋がる感じで終わります。
いい加減ハリウッドのこの続編ありきの作り方はやめてほしいですね。
今作だって前作の「ジョン・ウィック」を観ていな人には人物設定やコインの意味や世界観など入っていき難いものだったと思います。
出てくる小道具、服、インテリアがオシャレ
殺し屋たちはみんな良いスーツを着て、オシャレな店で飯を食べ、ラグジュアリーな部屋に住んでいます。
戦う場所も鏡張りの現代アートミュージアム(燃えよドラゴンのオマージュ?)みたいなとこやLIVE会場、近代的な通路?みたいなとこなんか新鮮で面白かったです。
銃の種類も豊富に出てくるのもいいですね。
キャラの立った脇役たち
死んで退場させるのは勿体ないと思ったのがアレスとカシアンです。
サンティーノの部下であるアレスは女の暗殺者で口がきけないという設定で手話を使います。そしてなぜかウィックも手話が分かって会話できるという。
アレス役のルビー・ローズはオーストラリア出身のモデル兼アーティストだそうです。細身で男装みたいなショートカットで雰囲気あってカッコよかったです。
格ゲーの龍虎の拳のキングみたい。
ちなみにレズビアンをカミングアウトしているそう。
映画出演では他にバイオハザード・ザ・ファイナルで日本のタレント・ローラとも共演しています。
もう1人は凄腕の殺し屋カシアン。
いかにもエリートの殺し屋な雰囲気でしたしウィックと互角に渡り合っていましたが最後は電車内でウィックに倒されてしまいました。
何か過去の因縁も匂わせていたので続編にいても良かった気がしましたが。
というか絶命するシーン無くウィックは去って行ったのでもしかすると生きているかもしれません。
ちなみにカシアンを演じているのはグラミー賞ラッパーのコモン。
俳優としてもスーサイド・スクワッドやグランド・イリュージョンにも出演しています。
まとめ
やや辛口な感想になってしまいましたがキアヌ演じるジョン・ウィックというキャラは唯一無二で世界観も楽しめるのでアクション好きの人にはおすすめできる映画なのでチェックしてみてください。