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【書評】橘玲の新刊(監訳)「残酷すぎる成功法則」を読んだ感想をレビュー!

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2017年10月24日発売。

 

さっそく書店で購入してきたので全体的な感想と面白かった箇所をピックアップしたいと思います。

 

★人気ブロガーふろむだ氏のライフハック本もレビュー!

lifecraft.hatenablog.jp

 

原書はアメリカの2017年ベストセラー本!

 

橘玲さんは監訳で著者はEric Barker(エリック・バーカー)氏。

 

バーカー氏はニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルなど有名紙に頻繁に記事が引用されるほどアメリカで注目を浴びているブロガーで、成功者などの行動心理の専門家のような方だそう。

 

ちなみにバーカー氏のブログアドレスを見てみると

http://www.bakadesuyo.com

 

馬鹿ですよ.comとなっているのでご自身のファミリーネーム、バーカーからつけているんでしょうか。

 

日本語も知っているようで親近感がわきます。

 

すでに原書の方はアメリカで大ヒットしていて2017年上半期の米Amazon「ベストビジネス書」にも選ばれているということで期待できます。

 

「残酷すぎる成功法則」はどんな内容?

 

この本を一言でいうと巷にある成功法則を証拠(エビデンス)つきで検証していくという内容です。

 

サブタイトルが“9割まちがえるその常識を科学する”なので自己啓発書やスピリチュアル関係で言われている様々な成功するための方法が実際に効果があるのか無いのかを科学的に検証していきます。

 

実際に読んでみた感想

 

全部で400ページあり、図解や赤字で要点まとめなどもなくページにギッシリ文章が詰まっているのでかなりボリュームがありました。

 

6章ほどに分かれていて最後に橘玲さんのコメントもあります。

 

内容の方も科学的に正しいのかもしれないけどこれを言われるとやりきれないなと思うようなネタが多く自分に当てはめて少し精神を削られながら楽しく読めました。

 

ただ原題が「Barking Up the Wrong Tree」で直訳すると“間違った木に向かって吠える”ですが意味は見当違い、お門違いというニュアンスで使われる言葉のようです。

 

日本版のタイトル“残酷すぎる”は橘玲さんの以前の著書「言ってはいけない残酷すぎる真実」に合わせて少々盛ってつけた感じがしますがテンポ良く読めました。

 

こちらの著書が合う人は同じように楽しめると思います。

 

 

またそれぞれ検証にエビデンスを提示したり、実在する人物に取材してエピソードを交えながらなのも分かりやすかったです。

 

巷の成功法則を検証してぶった切るだけでなく、検証した結果、どういう行動、考え方をすれば成功しやすいのかも実例を交え詳しく書いてくれているので現実的な自己啓発書としても使えると思いました。

 

本書で得られる科学的な成功法則を駆使しながら同じく橘玲さん著の幸福の資本論」で言われている3つの柱(社会資本、人的資本、金融資本)を築いていくことが現代の日本で幸福感のある成功をするための最適解ではないでしょうか。

 

「幸福の資本論」も合わせて読むことをオススメします。

 

★「幸福の資本論」の書評

lifecraft.hatenablog.jp

 

面白かった検証をいくつか紹介

 

引き寄せの法則は効果なし

本書によるとザ・シークレット、引き寄せの法則は成功するためには逆効果になるそうです。

 

引き寄せの法則では自分の欲しいものをイメージしてすでに手に入れたように振る舞っていればそれが自然と引き寄せられてくると言われていますが欲しいものを手に入れたイメージを頻繁にしていると脳が満足してしまい行動出来なくなるそう。

 

脳はイメージと現実が区別できないのでリアルに達成したイメージを繰り返していると達成感を感じてしまい、実際に手に入れるための行動や思考が出来なくなっていくというもの。

アクション映画の活躍する主人公を観て自分もスカッとできるのも同じ原理だそう。

 

ただポジティブシンキングもリラックス効果はあるようなのでまったく無意味ではないようですが。

 

逆境ではポジティブなつぶやきが効果的

前述したようにポジティブなイメージングや夢想は逆効果のようですが精神的に厳しい状態でポジティブな事をつぶやく習慣はメンタルを正常に保つ効果があるようです。

 

世界最強の特殊部隊と言われるNavy SEALs(ネイビーシールズ)の過酷な訓練を耐えて合格する人と耐え切れず脱落している人を研究した結果、最後まで訓練をやり遂げた人たちに共通していたのは「心でポジティブなつぶやき」をしていた人たちだそう。

 

これを読んだとき銀座まるかんの創業者で、長者番付が公表されていたころ何度も日本一のお金持ちになっていた斎藤一人さんの提唱する「ツイてる」とつぶやいてると運が良くなる開運法が浮かびました。

 

ポジティブはイメージングとか思考じゃなくて実際につぶやくという行動でアウトプットした方がメンタルには良いようです。

 

親切な人は弱く見られる

これは結構衝撃的な事実でした。

 

親切な人の方が仕事や人間関係においてもプラスになると思っていましたが、親切なのは弱いイメージを持たれやすくなるばかりでなく能力まで低く見られてしまうそうです。

 

ちなみに人が他人を好意的に判断する要素の80%は“温かさ”“有能”であるかどうかだそうです。

 

親切な人と温かい人って似ていますけど個人的なイメージで言うと親切な人は普段から細かいところまで気を遣ってくれる優しい人温かい人は普段はどっしり構えて厳しかったりするけど本当に困ったときには助けてくれる頼りになる人という感じ。

 

やはりビジネスの場においては気遣い優しさより、頼り甲斐のある人の方が高く評価されるようですね。

 

努力でショートスリーパーにはなれない

色々と時間に関するメリットが多いので仕事術や成功法則でよく語られる短時間睡眠ですが人それぞれに必要な睡眠時間は遺伝で決まっており訓練でショートスリーパーになることはほぼ無理だそう。

 

さらにショートスリーパーの人の割合も人口に対し1~3%と微々たるもので多くの自称ショートスリーパーは躁うつ病の症状だと言っています…

 

自信満々に振る舞うメリット

仕事では自信過剰に振る舞うほうが多くの人は有能だと見做してくれるそう。

 

また自信のあるように振る舞うことで他人の評価だけでなく自分自身もストレスに対して強くなったりとメンタル面でメリットが多いということ。

 

さらに面接は自信満々な人ほど受かりやすく、男女ともルックスの良い人ほど年収が高く有能に見られることも事実だと言っています。

 

これは自信のあるように振る舞うことでセルフイメージが上がるということではないかと思います。

 

ただし自信満々に振る舞うことで人間関係の軋轢を生んだりハードルを上げすぎて自分が潰れてしまったりとデメリットが多いことも事実。

 

本書ではその解決策として自分への思いやりを持つこと(セルフ・コンパッション)を勧めています。

 

自分への思いやりを持つ習慣をつくれば失敗して落ち込みすぎることも、空威張りしたり自信過剰に振る舞って人間関係を壊すこともなく上手く自尊心のバランスがとれるそうです。

 

ほかにも、

 

・努力が報われない理由

・与える人と奪う人どちらが成功しやすいか

・グリット(やり抜く力)を使う正しいタイミング

・運のいい人に共通する行動、マインドの統計調査

 

など興味深い検証盛りだくさんなのでぜひ本書で確認してみてください。 

 

かなりボリュームはありますがエンタメ本を読んでいるように面白いのでページをめくる手が止まらなくなります。

 

 

まとめ 

個人的に「残酷すぎる成功法則」自己啓発書やスピリチュアル好きの人やそれらを試しているが結果が出ない人に読んでもらいたい書籍です。

 

かなり耳の痛い事実もありますが新たな視点を持つことができるという意味でもオススメです。