美容整形する女の子を追いかけたドキュメント番組、フジテレビのザ・ノンフィクションの「シンデレラになりたくて」を観て思ったことを書いていきます。
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親の何気ない一言が子供のメンタルを壊していく
この番組で特集されていた一人の女の子を見ていて思ったのが親に見た目をディスられ続けると自分の顔に自信が持てないどころか嫌悪感を持つようになること。
この女の子は美人でもないけどメイクでカバーできないほど完全なブサイクでもない。
しかもイケメンの彼氏までいる。(美容整形外科のPRみたいな番組だったから仕込みかもしれないけど)
なのに泣きながら自分の顔が嫌い、産んだ親のせいだと母親に訴えるのは観ていて痛々しかった。
でも母親の言葉も酷い。
「ブス」
「オカシイ顔」
「飯がマズくなる顔」
「顔見ているとイライラする」
なんて冗談でもよく自分の子供に吐けるなと思う。
物心ついた時からの言葉の暴力の積み重ねで彼女のメンタルや人格形成に悪い影響を与えているのは明らかだと思う。
二重にしてアゴを削る外科手術を終え、顔面を腫らし包帯で覆われた彼女と面会した母親の第一声が、
「怖い」
だったのも悲しくなった。
自分の子供がコンプレックスから必死で抜け出そうとしているところでかける言葉ではない。
母親の中では無意識に出る普段の言葉なんだろうが、自分の言葉が原因で子供のコンプレックスを作っているんだということに気づいていない。
美容整形した彼女は自分の顔が嫌いな原因は同級生から言われた悪口だと言っていたが、主な原因は母親の心無い言葉によるものだと思う。
親の言葉は一生残る
自分で思い返してみても幼いころ親に言われた自分の外見、内面に対する言葉は何気ない一言でもハッキリと覚えている。
幸い毎日酷いことを言われるようなことはなかったが、人格形成していく時期に
「ブス」
「オカシイ顔」
「飯がマズくなる顔」
「顔見ているとイライラする」
なんて毎日言われていたら間違いなく親も自分も社会も憎んで生きる人生になっていたと思う。
外見のコンプレックスからいつ解放されるのか
現在の自分の仕事柄、イベント関係でキャンペーンガール、イベントコンパニオンをやっている女性と接する機会が多い。
その子たちと仲良くなって色々話すようになると外見にコンプレックスを抱えていて美容整形をしている子が異常に多い。美への執着が強すぎる子がほとんどだ。
傍から見れば彼女たちはスタイルも良く平均より顔も整っていると思うが本職のモデルやタレントにはなれないレベルのルックスとも思う。
平均以下の外見から努力で自分を磨き美しく成り上がってきたのは素晴らしいことだ。
ただ彼女たちを見ていると見た目が美しくなっても
心の底に燻っている自分の見た目に対するネガティブな感情をきれいさっぱり消すことは難しいと思う。
常に自分の見た目は気持ち悪い。だから努力してもっとキレイにならなければという強迫観念が付きまとう。
最初に紹介した番組で美容整形手術を受けていた女の子も、整形後はメイクの時間が4時間から30分になって人とも笑って会話できるようになったなんて言っていたが、他の美容整形した女の子たちと集まると、
「私かわいくない」
と涙を流している場面があった。
親との関係を改善することが必要
彼女たちが見た目のコンプレックスから解放されるには外見を綺麗にすることではなく親との関係を改善することだと思う。
それは一重を二重にするとか見た目の問題ではなく、メンタルの問題だから。
必要なのは友人や恋人の言葉ではなく親からの自分を肯定してくれる言葉。
番組の女の子も、キャンペーンガールとか自分で美人を勝ち取ってきた彼女たちも話を聞いていると片親や毒親を持っていることが異常に多い。
親からの愛情が届かない部分は自分も愛することができないということだと思う。